2歳の娘について。

娘が生まれて、2年がたった。

「早いね」と言われれば早いような、「まだそんなもんか」と言われれば、まだそんなもんのような。

彼女は幼いながらに立派な自我を持ち、何でも自分でやろうとし、自分でできないことは積極的に「父ちゃんこれやって!」と僕に頼んでくる。女性的な性質を既に見せ始めている、と書くと多分怒られるだろうからやめておく。

そのくせ、知らない人の前に来ると、借りてきた猫のようにおとなしくなる。知らない人がいなくなると、また身内に安心して自我を爆発させる。

親ソックリだ。というか死んだ母ちゃんそっくりだ。

遺伝をあまり意識したことはないけれど、自分の性質を常日頃から内省したり、反省している人は、少なくとも我が子を理解する上でその「考えたこと」はなにがしか役に立つのだと思いたい(でないとやってられない)。

少し、申し訳ないような気がしている。

自分のことをよく分かっているようで、その実思い込み過ぎて間違いの多いのが人間なので、あくまでも「役に立つ」レベルの話になるが、全くの他人を育てるよりも、自分のコピーを育てるという事なので、幾分容易になっているのかもしれない。

自分のことを勘違いすると、子育ても上手くいかないのかな、と思ったりする。

日々、機嫌よく生きている娘を見ては、自分が悩みながら生きてきた経験が、少しでもこの子の役に立って欲しいなぁと切実に思う。

健康に生きてくれるだけで御の字だ。でも、健康に生きれなくても、子供は子供で変わりはない。健康でいてくれればとても嬉しい、という親の希望でしかない。

結局のところ親にできることといえば、色々なものにただ祈ることしかないのかもしれない。